世の中にない最先端の設計を生み出す土台をつくるソフトウェア開発
Nature Architectsでは、メタマテリアルを活用した革新的な設計を開発しています。既存のCADやCAEだけでは実現できない新しい設計を生み出すために、ソフトウェアエンジニアが「設計とは何か」を問い直し、新しい道具を作り続ける・それが会社の成長を支える重要な存在となっています。
PROFILE

●谷道鼓太朗
取締役CTO
東京大学工学部、東京大学大学院学際情報学府修了。在学中はデザインエンジニアリングの研究に従事し、Nature Architectsに創業メンバーとして参画。2024年度ソフトウェアジャパンアワード受賞。2018年未踏IT人材発掘・育成事業スーパークリエータ認定、同年東京大学優秀修士論文受賞。会社の設計理念とソフトウェア戦略を牽引する。

●高橋卓人
2024年入社
早稲田大学創造理工学研究科総合機械工学専攻で博士(工学)を取得。ロボティクスベンチャーでハードウェアエンジニアとして経験を積む。プライベートでは、独自で開発したロボット人形「動く人形キボウちゃん」のクリエイターとしても活動。

●井町美智也
2024年入社
広島大学大学院で博士(工学)を取得。専門は数値計算手法の開発と破壊力学。博士課程修了後、CAEソフトウェア業界でプリポスト開発やHPCクラスタの構築・運用、R&D業務などに従事。
Page Index
・「設計って何だろう」。メタ的問いから始まるソフトの自社開発
・設計に本気で取り組む姿勢が魅力。今できないことをできるようにする開発を
「設計って何だろう」。メタ的問いから始まるソフトの自社開発

Nature Architectsのソフトウェアエンジニアはどのような役割を担っているのでしょうか。
谷道:Nature Architectsの設計は、既存のものを改善するのではなく、まったく新しい設計を見つけ出すというものです。そのためソフトウェアにおいても既存のCADやCAEだけでは対応できない領域が多くあり、自社開発が不可欠となります。土台を開発しながら、同時に最先端の設計を同時に行っていることが、Nature Architectsの特徴です。
一般的なソフトウェア開発会社では要件定義、設計、開発、テストと進むのが通常ですが、私たちは「そもそも設計って何だろう」「どうやればもっとうまくできるのだろう」という問いから始まります。言い換えると、「やることが決まっていない」ということ。その探索プロセスの中で、社内でソフトウェアの新機能を開発し、すぐに設計に活かされる。もしくは、設計の課題がすぐにソフト開発に繋がる。この循環が新しい価値を生み出し続け、会社の成長に貢献しています。
具体的には、どのようなソフトウェア開発を行っているのでしょうか。
谷道:大きく分けて設計プロジェクトに紐づいた開発と社内基盤開発の2つがあります。設計プロジェクトにおいては、実設計課題の解決に並走しながら必要なソフトウェアを開発します。社内基盤開発では、社内の設計技術の基盤となるソフトウェアの開発やインフラ整備等を行います。
開発においてはCAD形状処理から解析モデル構築、ソルバー、最適化まで広範な領域を扱い得るため、それぞれの専門性を生かし合いながら進んでいきます。
いずれも重要なのは、既存ツールではできない領域に注力している点です。ソルバー自体の開発も必要に応じ行いますが、それをどう上手く使って新しい形を見つけ出すか、形状処理とシミュレーション・最適化をいかに繋ぐかという部分が、主な開発事項になっています。
そんな中、Nature Architects がソフトウェアエンジニアの採用に力を入れる背景についても教えてください。
谷道:会社の成長に伴いプロジェクトが増え、会社の事業規模が急速に広がる中で、 着手したい開発対象も急速に増えています。しかし、それ以上に「ソフトウェア的に何が会社にとって必要か、 どこに価値があるか」を探ることも継続して重要です。その探索を加速させるためにも、新しい仲間を採用したいと考えています。
設計に本気で取り組む姿勢が魅力。今できないことをできるようにする開発を

では、2024年からキャリア採用で参画したお二人にもお伺いします。Nature Architectsへの転職を決めた理由から聞かせてください。
高橋:大学院ではソフトウェアと機械工学の融合を研究し、ロボットベンチャーでハードウェアエンジニアとして実務的な経験を積んできました。Nature Architectsのことは以前から知っていて、設計に本気で取り組んでいる会社だと興味がありました。ここなら、自分のアカデミックな知見を実務に生かして、設計そのものを前に進める仕事ができるのでは、と転職を決めました。
現在は具体的にどんな仕事をされているのでしょうか。
谷道:2人の得意な領域が異なるので、その専門性を最大限に活かすように役割分担しています。
高橋:私は案件に直結するソフトウェア開発と関連する研究をしています。一つの案件に対して エンジニアリングの観点から何が必要かを考え、実際の現場の価値をベースに作られるソフトを 開発しています。複数の案件が並走することもあれば、一つの案件に集中することもあります。共通点は、実際の現場の価値がベースになっている点です。社内で設計を行っている現場がどういうツールが欲しいのか、その要望を開発に反映しています。
井町:私は社内の土台作りを中心に担当しています。社内インフラの構築のほか、ツールがなくて機械設計エンジニアができないことを解決するために、 中長期的な視点でソフトを開発しています。機械設計のエンジニアと雑談しながらニーズをヒアリングし、 足りないことや欲しいものを開発していきます。前の会社ではクライアントの要望から入る形が多かったですが、 ここでは今できないものをどうやってつくるかという観点から、仕事を組み立てるようにしています。
できるかどうかわからない不確実性を乗り越えたときに大きな達成感が

入社前と入社後では、どんな印象の違いがありましたか。
高橋:ホームページを見ただけでは、具体的に何をしているのかイメージしづらかったのですが、採用面談でぐっと理解が深まりました。入社してみると、案件がたくさんあって、それはいい意味でギャップを感じましたね。
入社して感じているのは、会社全体で設計に本気で取り組んでいるということ。単に設計を支援するツールを作っているのではなく、「設計とは何か」という根本的な問題に取り組む真摯さが浸透しています

実際に働いてみて、どんなところにやりがいを感じますか。
高橋:新しい業界にどんどんふれられるのが面白いですね。それぞれの業界の「設計とは?」という問いと向き合う度に、新しい発見があって刺激的です。一方で、既存のツールを使うのと違い、「これが可能なのか?」という不確実性の中で仕事をする大変さも感じています。しかし、その不確実性を乗り越えたときの達成感は、ほかでは味わえないものですね。「設計とは何か」に真摯に向き合う中で、自分のアカデミックなバックグラウンドや思考プロセスが生きている点にも、やりがいを感じます。
井町:今できないものをどうつくるか、どうしたら効率化を実現できるかを考えるところに面白さを感じています。機械設計エンジニアが欲しがっていたものをつくって、それが実際に使われて、みんなが喜んでくれているのを目の当たりにするのが、一番うれしいですね。
求めるのは、設計の可能性を広げたいという意欲。やり切る底力で想いを実現

働く環境はどんな感じですか。
谷道:出社は週3回で、あとはリモートワークで働くことも可能です。週1回、リアルで行う定例会議でチーム全体の方針を確認。エンジニア同士で情報共有をする機会にもなっています。異なる専門性を持つエンジニア同士でさまざまな議論をすることで、新しい発見を得られることも多くあります。
最後に、Nature Architects で求められるソフトウェアエンジニア像について教えてください。
井町:専門性を持ちながら、幅を広げたい人には、やりがいのある会社です。自分のスキルだけじゃなく、ほかの領域にも興味を持つ人がジョインしてくれたら、私たちのスキルセットと融合させながら、より新しいことができそうだと期待しています。
高橋: 個人的には、会社内でのコミュニケーションは知的好奇心が刺激されて楽しいんです。設計に関するメタ的な視点で、深い議論ができます。だからこそ「問い立てができる人」に仲間になってもらいたい。設計そのものへの好奇心、やり方を変えたい、新しい手法を提案したいというようなモチベーションを持つ人に来てもらえるとうれしいです。

谷道:求めるのは「設計って、もっと良くなるんじゃないか」「こうやったらもっと良くできるんじゃないか」という目線を持つ人です。設計に興味があり、コンピューターを使った設計をどう変えることが出来るかに関心がある人。スキル面では、形状処理や数値計算、最適化、3Dグラフィクスなど設計に関わるソフトウェア技術のうち1つに専門性を持たれている方。ご自身の技術で設計をどう変えられるか、一緒に考えて下さる方を求めています。今のメンバーは二人とも博士号を持っていますが、それは条件ではありません。完璧でなくてもいいから、とにかくつくりたいと思ったものをつくりきる。そんな人物に魅力を感じます。
シミュレーション開発、CAD開発、インフラ構築、UI・フロントエンドなど、さまざまな活躍の場があります。設計の可能性を広げたいというモチベーションの持ち主を待っています。







