博士課程から新卒で入社。研究を実業の世界で生かし、最先端の世界をリード
さまざまなスキルやキャリアを持つエンジニアが集まるNature Architectsですが、新卒採用でキャリアを積むエンジニアもいます。研究職ではなく、なぜ一般企業、それもスタートアップのNature Architectsでのキャリアスタートを選んだのか。入社2年目の新人エンジニアにNature Architectsを選んだ理由や仕事ぶり、働きやすさについて率直な声を聞いてみました。
PROFILE

古澤 善克
2024年入社
横浜国立大学理工学部機械工学EPに入学後、学生フォーミュラに参画して実地のエンジニアリングに学生生活を捧げる。その後同学大学院で航空宇宙工学を専攻し、流体力学およびCFD計算手法を専門として2024年に博士(工学)の学位を取得後、Nature Architectsに参画。
大学に残るより、企業に就職して具体的に社会に貢献したい

大学院ではどのような研究をして、Nature Architectsに入社することになったのでしょうか。
古澤 大学院では、CFDを用いた航空機周辺の流体挙動の解明と、そのためのCFDの計算手法の開発に取り組んでいました。学部時代に学生フォーミュラでCAEを用いて機械設計をしていた経験から、「CAEを機械設計にもっとうまく活用する方法があるはずだ」と感じていました。それもCFDの研究に進んだ動機のひとつです。
大学院の博士課程終了後は、一般的に多くの方が大学や研究所で研究者として大成することを目指します。しかし、私はもともと研究者になりたいと思って進学したわけではなく、それよりも産業界に自身の専門性をもって貢献したいという気持ちが強くありました。それで、最初から企業に就職するつもりで考えていました。
Nature ArchitectsのことはSNSでフォローしていて、「面白い会社だな」と興味を持っていました。「CAEをうまく機械設計に活用する方法を突き詰めたい」という自分のやりたいことと会社の方向性もあっているし、何より創業者の大嶋との面談で意気投合。「ぜひ来てほしい」と言われたことで、入社を決めました。
大学で培った研究の姿勢は、企業での開発にそのまま生かされている

現在はどのような業務を担当されているのでしょうか。
古澤 主に熱流体に関するプロジェクトを担当しています。大学との共同研究で、先進的な冷却流路設計手法の実用化にも取り組んでいるところです。自分のバックグラウンドとの関連としては、実際の業務では流体の流れをCFDで計算して現象を理解するという点で、自分の専門性がかなり活かされていると感じていますね。
しかし、流体力学やCFDといっても、その範囲はかなり広いので、プロジェクトの技術領域と元々の自分の専門性が完全に合致することは正直、多くはありません。とはいえ関連領域ではあるので、理解することができますし、自分でさらに学習してキャッチアップするようにしています。
古澤 大学での研究よりも企業での開発の方がより速く短期的な成果が求められるという点では違いがあります。しかし、仮説を立てて検証し、その結果をもとに次の仮説を立てるというサイクルで課題を解決していくアプローチは、大学での研究と企業での開発で共通する部分です。
研究では、標準的なベンチマーク問題を解くことで、アイデアの良し悪しを判断することが多くあります。それに対してNature Architectsの業務では、さまざまな業界の実際の製品設計に自分の技術やアイデアを適用することができて、その結果からアイデアの良し悪しが判断されます。理論だけでなく現実に対して手応えがあるという点で、非常に面白くやりがいを感じますし、学術界ではまだ注目されていない工学的な課題が見えてくることも興味深いです。
研究という行為が好きならば、企業でもやりたいことが実現できる

博士課程での学びや経験が業務に役立っていると感じる部分はほかにもありますか。
古澤 博士課程での学びで、自分にとって価値となっているもののひとつは「自分で問いを立て、自律的に課題解決へ動く力」です。
これは研究だけでなく、企業で働くうえでも同じこと。「誰も答えを知らない課題」に取り組むときに、「まずは自分で考えて動く姿勢」が非常に役立っているな、と思います。
今、博士課程にいる学生で進路に迷っている人がいるとしたら、「研究が好き」という気持ちを掘り下げて考えてみてください。人類が行ってきた研究という「営み」が好きならば、アカデミアの道を進むのがいいのでしょう。研究の営みとは、論文を読んで研究し、発表して次につなげていくという研究者のキャリアそのものでもあります。
しかし、もし研究という「行為」自体の方が好きならば、必ずしも研究職と呼ばれる職に就く必要はないと思います。どんな業界・職種であろうと、先進的なことをやろうと思えば必ず研究的な活動は必要になってくるからです。
まるで大学の研究室。自由に議論が生まれるカルチャー

実際に働いてみて、Nature Architectsのカルチャーにどんな印象をもっていますか。
古澤 一言で表すなら「大学の研究室」と変わらない、というイメージです。ふとした雑談から自然に議論が始まって、深い研究的な話へと発展するということがよくあります。上下関係がなく、エンジニア・事業開発・経営陣も気軽に対等な意見交換をできるカルチャーで、すごく刺激を受けています。
定例会はもちろん、それ以外の場でも速報的な結果や誰かの困りごとをすぐ共有。みんなで議論して、解決策をあれこれ模索するシーンもよくありますね。
入社前は、「業務と個人の研究活動は別々にやるもの」と思い込んでいました。しかし、Nature Architectsでは、業務の中でエンジニア一人ひとりが自分の研究テーマに取り組む時間を大切にしています。その成果が業務に取り入れられることも多いですね。
勤務形態は、出社日が週3回。僕はそれ以外も出社することが多いですが、リモートで働くメンバーもいます。最近、オフィスを移転して新しくなりました。リラックススペースが設けられて、コーヒーマシーンやボードゲーム、CFOの山口が「山口からの挑戦状」というパズルのような問題を定期的に出していたりもします。めちゃくちゃ難しい問題で、リラックスルームに集まったみんなが、ホワイトボードを使いながらあれこれ議論して解いていたりするのも楽しいです。
目指すのは、センスに頼らず“優れた設計”ができる世界
将来的にはどんなふうにキャリアを伸ばしていきたいと考えていますか。
古澤 挑戦したいものとしては、やはり専門である航空宇宙分野のプロジェクトですね。高速かつ非定常な流体が熱や振動と複雑に相互作用する極限環境での設計課題は、非常に難易度が高く、現象への深い理解と探究心が求められるところに強く惹かれます。
エンジニアとしては、「これまで不可能だったことを可能にする」ことにこだわって、キャリアを積み重ねていきたいです。これまでは「センスのいい設計者だけが、優れた設計ができる」という世界がありました。しかし、面白い発想があれば、才能や経験に依存せずとも、アイデアを実際のものづくりにつなげられるようにしたい。
目の前の仕事だけにとらわれず、自分の世界観を大事にする。それが会社の目指す方向と一致している部分にかかっていくことで、自分も会社も大きく成長していけると思っています。
最後に一緒に働くなら、どんな人に仲間になってほしいですか。Nature Architectsに興味を持っている人に向けて、メッセージを込めてお願いします。
古澤 どんな分野でも、「この分野では自分が会社をリードするんだ」という気概を持つ人に、ぜひ来てほしいですね。Nature Architectsは若い会社なので、だからこそ一人ひとりの専門や意欲が会社全体を動かします。そのうえで大切なのは、自分が面白いと思えることを追求し続ける姿勢です。必ずしも『世界を変える』という大きな目標でなくても、その姿勢こそが、新しい価値を生み出す原動力になると思います。
僕自身も“自分が本当に面白いと思うこと”を深めてきたからこそ、今この場にいます。そんな仲間と一緒に、新しい挑戦をしていけることを楽しみにしています。
